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ようやく梅雨が明けたかと思いきや、休む間もなくやってきた茹だるような暑さ。

割とアウトドア寄りの私だが、流石にこの暑さには耐え切れず、休日も室内で過ごすことの方が多くなった。冷房のよく効いた静かなリビングでドリップしたアイスコーヒー片手にのんびりと映画観賞したり、読書をしたり、音楽を聴いたり……。

今日は、そんな中で読んだ本の話をしたいと思う。 

今回読んだ本は、「闇祓」という辻村美月さんのホラー&ミステリー小説。

初の本格ホラーミステリ長編!と書かれた帯に目を引かれ、手に取ったのがきっかけだったのだが……。

読んでみた感想としては、『買ってよかった!!』の一言に尽きる。

人間社会に蔓延る闇、人間特有の妬みや嫉妬などの負の感情、正しさの押し付けに引っ掻き回され、巻き込まれていくことによって苦しむ登場人物たち。フィクションだと頭では分かっているのに、自分がまさにその場に居合わせているんじゃないかと錯覚してしてしまい、目を背けたくなるほどのリアルすぎるエピソードの数々、それを引き立てる辻村美月さんの繊細な情景描写……。

気が付くと、夢中になってページを捲っていた。

きっと、この現代社会を生きる人であれば必ず引き込まれてしまう作品であると思うし、この暑すぎる夏にはぴったりだと感じたので、ぜひ手に取っていただきたい。